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鳩山首相の唯一のブレーン寺島実郎氏の「親米入亜」論を斬る

 投稿者:沢村圭一郎  投稿日:2009年11月 7日(土)17時30分2秒
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  (第3回 JRIミニフォーラム − 寺島実郎基調講演より抜粋)
「対米協調政権」のみ一貫していた小泉内閣



(前半大幅に省略)
したがって、先に申し上げたように、外交の基軸になるような「理念」がどこにあるのかなあ、という時に、突き詰めていくと「対米協調政権」であるということだけは間違いないですね。まず靖国の問題もそうですし、北朝鮮問題もそうです。

北朝鮮問題も、皆さん、じっと見入ってる人は感じていると思いますけれども、僕は最初に小泉さんが平壌訪問ということで動いたときに、大変評価したんですね。なぜなら北朝鮮の脅威というのは、日本の外交上の喉仏に突き刺さっている骨みたいなものですから、それを指導者自ら乗り込んでいって解決して、日本を取り巻く脅威を取り除いて行く努力とすればそれは大変なもので、それはそれなりに評価しなければいけない。ただし、メディアで聞かれたときに僕はこう表現しますね。「最大の今後の展開を握る鍵はアメリカの本音だ。アメリカが本当に日本と北朝鮮の間の国交の正常化を期待しているのだろうかと。必ずしもそうとは思えない」ということを文脈に残して、そう言っていたのです。「冗談じゃないよと、アメリカの了解も取らずに動くわけないじゃないの」などと、僕はいろんな人とディベートしていましたから、よく感じられたんですけれども、案の定だったですね。日本人はまず拉致問題という問題がすっと浮上してくることによって、凍りついた。さらにアメリカがジム・ケリーの平壌訪問で核疑惑に引っ張られていきましたね。核を作ろうとしているあんな国と仲良くするのか、というボールが投げられた瞬間に凍りついた。日朝国交正常化だとか、アジアに主体的に新しい信頼のシステムを作ろうじゃないかなんて話がどこかに吹っ飛んじゃって、今や憎しみの増幅みたいな中を走り巡っているというわけです。

21世紀に入ってから、日本人は北朝鮮という国は国際社会の中で孤立している、と認識していますけれども、欧州から見るとそうでもないですね。この前もジェネーブに行っていろんな外交関係の人の話を聞いていて、ため息でましたが、北朝鮮というのは今、世界154カ国と正式の国交を結んでいます。日本のパスポートにだけは北朝鮮は例外と書いてありますけれども、実は154カ国と国交を結んでいるんですね。

とりわけ、21世紀に入って、欧州の主要国とことごとく国交を回復して、フランスを除く殆どの国と大使の交換までやって、平壌にはイギリスの大使もいます。そういう状態にいるから、日朝でもみ合っているといっても、日本の視点からすれば、北朝鮮なんて世界のならず者国家で、さぞや孤立しているのだろうなと思っていると、欧州の目線からすれば、そうでもなくて、どっちもどっちだという位の話に出くわすんですね。拉致問題でも被告と原告がリングの上で乱闘しているような印象を与えている。


http://kamomiya.ddo.jp/Souko/C01/Terasima/JRI.htm

 この前の投稿「サイト紹介 古森義久氏のステージ風発」で、鳩山首相の主張はNHKと朝日にもてはやされた寺島実郎氏の口うつしであるという批判を載せたので、全ての拉致被害者奪還という立場から、氏の対北朝鮮論を俎上に載せることにした。

 寺島氏の持論は「親米入亜」といい、アメリカとの同盟関係を大事に踏み固めながら、アジアに重層的な関係=東アジア共同体を作ることに踏み込むというもので、金融でもエネルギーでも食糧でも環境でも、ちゃんと実利に繋がる連携の仕組みを作ることが大事だと主張している。そこには価値観の違いも、イデオロギーの違いもない。あるのは実利だけである。
 実利だけだから、わが国の罪なき民を拉致して、いまだに返さない金正日独裁政権も協同体の員数にいずれ入ってくるのは間違いない。
 彼の北朝鮮を見る基準は孤立しているかいないかであり、拉致問題は被告と原告がリング上で乱闘しているようなもので、どっちもどっちだという印象を与えているだけだという結論で終わってしまう。ヨーロッパの諸国がどっちもどっちもだと見ているのなら、それは違うという語りかけをすべきだし、拉致だけでなく、脱北者や強制収容所の人権抑圧をも訴えていくべきなのだが、冷戦型の思考を捨て去るべきだ(サイト紹介 古森義久氏のステージ風発・参照)という寺島氏の脳裏には、中共による人権弾圧が映らないように、金正日による人権侵害もあらかじめカットされているのである。
 “今や憎しみの増幅みたいな中を走り巡っているというわけです”と言う憎悪論は、北朝鮮工作員吉田康彦教授が相殺論で用いる得意手とまったく同じである。

 寺島理論口移しの鳩山首相はそれに「友愛」を加えるから、愛の対象は中共や金正日独裁政権となり、ファシストと熱い抱擁をしてしまうのだ。
 
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