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2009年10月24日 政治
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-24-M_1-001-1_002.html?PSID=701de5166a4843f4edb706a8eb3d5a1e
外相、普天間飛行場県外移設を断念
嘉手納統合に前向き/基地運用 米と検証へ
【東京】岡田克也外相は23日の定例会見で、米軍普天間飛行場の移設先について「県外は事実上、選択肢として考えられない。県外の模索は時間がかかり、基地の固定化につながる」と述べ、県外移設を断念する考えを表明した。その上で嘉手納基地への統合案について「(辺野古移設案より)時間がかからない」と指摘。現時点で現行案か嘉手納統合案の二つに絞られたとの認識を示し、「嘉手納しか残された道はない」と述べ、米側と交渉する意向を明らかにした。鳩山政権で現職閣僚が県外移設断念と嘉手納統合案に前向きな姿勢を示すのは初めて。
民主党は昨年の沖縄ビジョンで県外・国外移転を目指す方向性を明記し、鳩山由紀夫首相も県外移転を前提に検討する意向を示していた。連立政権を組む社民党の意向も強く、現時点で「県外」を断念すれば、県内から強い反発が上がり、政権内の意見集約が難航しそうだ。
岡田外相は「内閣の見解ではない」とあくまで私見の段階としたが、同時に「そういう認識を(閣内で)共有したい」と述べた。
嘉手納統合案を有力視する理由として「現行案と比べて時間は早い。(嘉手納基地に滑走路が)既にあり、一から造るのではない。時間がかからないメリットがある」と強調。現行案に関しては「(沖合に)50メートルずらしても、埋め立てボリュームがさらに大きくなる」と沖合移動を疑問視した。
ゲーツ米国防長官との会談で嘉手納統合案について協議した際、米側は問題点として「(基地の運用が)余りにも忙しくなりすぎる。有事にも対応できない」を挙げたと言及、この点も米側と検証する考えを示した。
米側が日米合意案の履行を強く要求していることには「合意案をそのままやるように、と言って終わる日米関係ではない。何らかのネゴシエーション(交渉)があるのは当然だ」と述べ、協議妥結に可能性はあり得るとの認識をにじませた。
さらに「地元の市町村長が反対している点もある」と嘉手納統合案のハードルの高さを挙げ、「辺野古とよりどちらがましか、という判断だ」との認識を示した。
断固容認できず 嘉手納町長
嘉手納町の宮城篤実町長は23日、米軍普天間飛行場の移設先について岡田克也外相が「嘉手納しか残された道はない」と発言したことに、「いかなる条件でも断固として容認できない」と述べ、嘉手納統合案に反対していく考えを示した。その上で米空軍戦闘機などによる嘉手納基地周辺の恒常的な騒音問題に触れ「20万人以上の周辺住民のことを考えて発言しているのか。新しい基地をつくらないから安上がりだ、という程度の発想ではないか」と厳しく批判。同時に「どのような手段を使ってでも阻止する」と強調した。
一方、仲井真弘多知事は同日夜「(外相の)発言は確認していない」としつつ、「米側や周辺市町長と相談しているのか。頭越しはだめだ」と疑問視した。
知事は普天間移設をめぐり、閣僚の発言が連日変化することに、「どこにどうするつもりなのか。従来の政府案の作業を進めながらも方針転換するのか、しないのか、訳が分からない」と困惑。その上で岡田外相の発言を確認するとともに、政府の姿勢を見極める必要性を示した。
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